| 再発性精巣癌に高用量化学療法と幹細胞移植の併用が有効 [米バージニア州アレクサンドリア]インディアナ大学(インディアナ州インディアナポリス)医療センターのLawrence H. Einhorn博士らは、再発性精巣癌の治療に高用量化学療法と幹細胞移植を併用し、良好な成績を得たと発表した。 患者に希望を与える知見 研究の筆頭著者であるEinhorn博士らは、精巣癌が再発した患者に対して高用量化学療法を行い、さらに幹細胞移植を施行したところ、患者の約50%において長期的な寛解が得られたとしている。 今日まで行われた最大規模の研究では、平均フォローアップ期間が3年以上にも及んだ。同博士らは再発性精巣腫瘍患者65例を対象に高用量化学療法を2クールを行い、続いて幹細胞移植を行ったところ、37例(57%)では病変部が消失した。 同博士は「精巣癌の再発は1年以内であることが多いため、この結果は有意なものである。今回の治験における患者は、全員が最短でも16ヶ月間の追跡調査を受けている。今回の結果は、われわが精巣との戦いに勝利しつつあることを示しており、治療は格段の進歩を遂げた」とコメントした。今のところ、患者の70%は最初の化学療法で治癒する。残りの30%、すなわち初回治療が奏効しなかったか、あるいはのちに再発した患者のうち、半数は2回目の化学療法で治癒可能である。つまり、全体的な治癒率はおよそ85%となる。 同博士は「最初の化学療法が効かなかった患者ににとっては、今回の知見は希望に満ちたメッセージである。2回目の化学療法で助かるチャンスがまだ50%もある、と医師は確信をもって患者に告げられるようになった」と述べた。 従来、精巣癌に対する高用量化学療法は、抗癌剤の毒性のため最後の治療手段とされ、特に骨髄移植と併用した場合はその傾向が強かった。しかし、近年では末梢血中から幹細胞を抽出できるようになったため、有効性は改善、副作用の重症度は低下したうえ、コストも低くなった。現在、上記の治療法の大多数は外来患者に行われている。 (Medical Tribune誌日本版より引用しました) |