治療を支えるスグレモノ
抗癌剤の副作用を抑える薬。
これで化学療法が最後までやれるんだ
このページの最終更新2001年4月4日
制吐剤
カイトリル
抗癌剤による悪心・嘔吐は,第4脳室にあるchemoreceptor trigger zoneを介して嘔吐中枢が刺激されておこる機序と,胃に分布している嘔吐中枢への求心性迷走神経末端の5-HT3(セロトニン)受容体を刺激しておこる機序が考えられている。CDDPは最も催吐作用の強い薬剤であり,ADM,5-FU,MTX,VP-16なども催吐作用を有している。通常の化学療法時にみられる悪心・嘔吐は抗癌剤投与後1〜6時間して始り,24〜36時間以上続く場合がある。対策としては5-HT3受容体の選択的阻害剤である
granisetron(カイトリル)
,ondansetronの予防的投与が有効である。悪心・嘔吐が出現した後に初めて投与する場合には有効率が下る。本剤と副腎皮質ホルモンとの併用でより高い効果を示すとの報告もある。抗癌剤投与後24時間以降に出現する悪心・嘔吐(delayed emesis)は抗癌剤が血中に残存するため,あるいはその代謝産物が原因と考えられている。
白血球を増やすその1
ノイトロジン
顆粒球の減少は薬剤(抗癌剤)投与後5〜6日たってから現れるがlife spanが短いので,その後急速に顆粒球の減少が発展してくる。末梢の顆粒球数が500未満になると,感染の危険性が急速に高まってくる。リンパ球の動態に関しては未知の部分が多いが,通常は薬剤投与後10〜20日でその減少が著しくなってくる。薬剤によってT cellを強く障害するものと,B cellを障害するものがあるが,一般にはB cellの方が強い作用を受ける。CPMは特にB cellを障害する。
G-CSF (ノイトロジン)
2?g/kgの14日間連続皮下注あるいは静脈内投与により,nadirの底上げ効果,白血球数1000未満(顆粒球数500未満)の日数の短縮化,白血球数(顆粒球数)の正常化までの日数短縮がみられる。G-CSFの有効性は,最低血中有効濃度以上のレベルの持続時間に依存することが示唆されている。現在,G-CSFによる白血球増加効果が,実際の感染防止に寄与するか否かの評価が行なわれているが,今後の課題としてのG-CSFは予防的に投与をすべきか,顆粒球がある程度減少してから投与すべきかという問題が挙げられる。
その2
自己末梢血幹細胞移植
造血幹細胞
とは、白血球、赤血球、血小板の
全てを作り出す源の細胞
です。自分自身が増殖しながら数を保つと共に、一部は白血球や赤血球や血小板に姿を変えて、体の血液細胞を保っています。造血幹細胞は骨髄の中に多く含まれることが知られていましたが、最近になって、化学療法の後や造血因子(血液を作るシステムを促進するホルモン)を使った後の末梢血にも存在することがわかりました。また、臍帯血(赤ちゃんが産まれるときのへその緒の中の血液)にも含まれることがわかり、注目されています。
表1 造血幹細胞移植
T.同種移植
U.自己移植
1.同種骨髄移植
1.自家骨髄移植
2.同種末梢血幹細胞移植
2.自己末梢血幹細胞移植
3.臍帯血移植
私がやる予定のものはこの分類表のうちのU−2.です