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「お笑い」がんを抑制

アイコン 笑うと免疫細胞の働き高まる
   笑いはやはりがん抑制の良薬?白血球の一種で、がん細胞を攻撃する血液中のナチュラルキラー(NK)細胞の働きが、笑うことで高まることを大阪大大学院神経機能医学講座と関西福祉科学大の志水彰教授(精神生理学)らが共同研究で確認した。十七日から大阪市で開かれる日本精神神経学会で発表する。

アイコン 大阪大など お笑い番組と教養番組とを比較研究
   研究チームは、お笑い番組と教養番組を見た場合のNK細胞の活性化率の違いを調べた。これまでも同様の研究報告はあるが、笑いを引き起こさない刺激を同一被験者に与え比較した例はないという。
 実験は18−26歳の男性21人に、お笑い番組と報道、歴史番組をそれぞれ約75分に編集した2本のビデオを約一週間の間隔をあけ、朝、一人で見てもらい、視聴前と後に採血、これを血液がんの白血病細胞に混ぜ、NK細胞が壊すがん細胞の割合で示す活性化率を比較した。

アイコン 5月17日からの日本精神神経学会で発表
   その結果、お笑い番組では活性化率が視聴前の平均26.5%から29.4%へと、ほとんどの人で上昇。しかし教養番組では同27.1%から24.8%と逆に減っていた。
 NK細胞の数の変化や、顔の筋肉の動きで測定した“大笑い度数”との間には明確な相関はなく、活性化には個人差や他の要因も関与しているとみられるが、研究をまとめた同講座の大学院生高橋清武さんは「笑いががんを抑制するという考えが現実味を帯びてきた」と話している。
(平成13年5月16日熊日新聞夕刊記事より転載)

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