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プロポリス
 プロポリスは、ミツバチが樹液と自らの唾液など分泌液を混ぜ合わせて作り出したヤニ状の物質です。これを巣に塗りつけて、巣を細菌などから守ります。プロポリスに抗炎症作用や傷口の修復作用があることは昔から知られていて、古代ギリシャの頃からヨーロッパでは薬として使われていました。
 1991年になって、国立予防衛生研究所の松野哲也・ウイルス室長らの研究で、プロポリスから抗がん物質が抽出されたことが発表され、大きな反響を呼びました。
ブラジル産プロポリスの成分から、クレロダン系ジテルペンの一種である新しい化合物が発見されたのですが、これを肝臓がんや子宮頚がんの患者から採取したがん細胞に加えてみたところ、10時間後、がん細胞の分裂増殖サイクルのうち増殖するS期に限って、抑制効果が現れたのです。そして、その1日後にがん細胞は死滅しました。
 松野室長らは、その後プロポリスを相当進行した子宮頚がんと肝臓がんの患者に飲ませ続けてみたところ3ヶ月から1年の間にがん細胞はほとんど死滅しました。
 アルコール抽出のプロポリスは、かなり刺激が強くてのみにくいですが最近、飲みやすい水抽出のプロポリスも作られ始めました。100cc 1万円ぐらいです。まだ完全に作用機序は解明されていませんが、プロポリスはがん治療に関して奥深い可能性を秘めています。
以上

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